2009.05.16追記
この記事は失敗談です。成功版はdynabookSS1610にBluetooth内蔵 その2にありますが、ここの加工を把握した上でないと「その2」も意味不明かもです。
あと、ここのコメント欄は有用かも。


年末に12,800円で購入したdynabookSS1610は、無線LANはついてるしUSB2.0はついてるし、メモリは充分だしCPUも必要充分。
さりげにグラフィックもなかなかのもんで、xactiのHD動画も平気で見れる。しかもバッテリーも1時間ぐらい使えて申し分ないスペック。

ただ一つ、最近ハマってるBluetoothが内蔵されてなくて、USBポートを1つ使ってしまうのが残念。
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こんな風に。

じゃぁどーすんの?って内蔵するしかない。

なんせBluetoothのドングルの小さいやつってのはめちゃめちゃ小さいから、なんとかすれば内蔵出来るっしょってことで深く考えず実行。

構想
1.純正のUSBポート端子を外して、USBハブを割り込ませる。
2.USBハブポートの一つを、Bluetoothドングルに接続。どこか適当な隙間に埋め込む。
3.USBハブポートの一つを、純正のUSBポートに接続する。
4.Bluetooth内蔵になるわ純正USBポートは全部使えるわでウハウハ。

苦労ポイント
1.狭い。純正ポートがキチキチで付いてるから、ハブの配線割り込ますの大変。
2.狭い。適当な隙間はあるのだが、いろんなものがキチキチで付いてるから配線の取り回しが大変。
3.狭い。ハブ自体も純正USBから遠いところの隙間に置くから配線が往復。大変。
4.Bluetooth使わねぇ!

実装
まずは分解しなきゃならん。
HDD交換と同じ手順でキーボードを外してから、
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裏面に見えるねじを全部取る。B4,B6,B8って書いてるのがM2×4,6,8mmなので覚えてなくても後で戻せる。
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背中のねじも取る。M2.5×4ぐらい。2.5mmのねじはここだけだから覚えてなくても大丈夫。
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今度は表側。赤丸のねじを全部外す。B8って書いてるのがM2×8で、後はM2×6。青丸はHDDを固定してるやつでM2×4。
緑四角のところ、スクリーンマウスの配線があるので、茶色い爪をパチっと上に持ち上げておく。
こんだけ外したらパームレスト含む表側の枠がフワっと浮いてくるけど、
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電源ボタン左上とボリューム左上だけ爪が引っかかってるので危険。ググっと押して外す。

パームレストを外して観察すると、PCカードスロットの手前側に大きな隙間がある。
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この写真は試行錯誤中で変なとこに変なモノがあるが、PCカードの黄色いフラットケーブルの下にBluetoothドングルが隠れてるけど、元々はここに手前に見える緑のボタン電池がある。

次にUSBの配線。
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HDDの右に付いてるUSBポートのある基盤を外す。

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赤丸の7カ所のハンダを取ってUSB端子を外す。

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次にUSBハブ。出来るだけ小さいのを選んでくる。
正確には、小さいのではなく「中身が小さそうなやつ」を選ぶのです。

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そしてカポっと開けてしまう。思った通り小さいよコレは。
俺が買ったのはELECOMのUTH-TM400Bというやつだけど、たぶんUTH-TM410Bのほうが使いやすい。両方ケーブルだから。

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バラしたら端子を外して、極細USBケーブルを付けましょう。
このように単なる導線で配線するとすこぶる不安定になるので、市販のUSB延長ケーブルの極細タイプのやつを使うとよいです。

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USBハブの元のほうをさっきのUSBの基盤に付けて、純正のUSBポートの基盤に刺さってた端子を上に無理矢理曲げて持ち上げて、ハブを接続。
これはすげーギリギリで接触しそうなのでホットボンドで固める。

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USBハブは、マザーボード裏側のモデムが付いてた場所にセロテープで固定。
投げやりな感じ。

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BluetoothドングルはPCカードスロットの手前に置く。これだけだとPCカードのイジェクトのピンに干渉するので、
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なんとかする。

あとは元の形に組み立てたら完成。

使用感
さて、ここまでやって一番恐れていたのは、こいつは筐体がマグネシウムなので、
内蔵しちゃったら電波飛ばないんじゃないの?
ということだったのだが、見事的中。
プリンタ使おうと思ったらプリンタの上に置くぐらいの勢いで近づけないと印刷超おっせーし5m離れたらプリンタを認識すらしない。
マウスも、ちゃぶ台の上にパソコンを置いて、地面でマウス動かしたらカクカク。
使い物にならないのでClass2のドングルをやめて、Class1のに変更したところ、マウスは快適に使えるようになった。プリンタは結構近づかないとだめ。
うまく電波が飛ぶ方法を考える必要がある。
てゆーか、知らない間にスクリーンマウスに慣れてしまってマウスを全然使わなくなったのでマウス買い換えを検討してた親父にあげたし、Bluetoothヘッドホンはxubuntuで使い方分からんし、Bluetooth自体全然使わん。

やる意味なかった。

あ、あと、バスパワーのUSBハブ使ってるせいで、USBハブに接続したUSBポートに玄続(KRHC-SATAIDE)で2.5インチHDD繋いでも動かんくなった。

結論としては、やってるときは楽しかったが、大した成果は無かったってとこかな。


2009.05.16追記
dynabookSS1610にBluetooth内蔵 その2に続く